デザイナーはある程度キャリアを重ねると、部下やアルバイトを管理するマネジメント業務をやってほしいと会社側から頼まれる時が来ます。
「うーん、デザインだけやりたいんだけどなあ。
マネジメントなんて興味ないし、第一人付き合いは苦手。もう転職しようかなあ?」
学生の頃から一生懸命デザインの勉強をしてデザイナーになって、やっと仕事が楽しくなってきた頃ですから、そんな風に考えるデザイナーさんもいるのではないでしょうか。
デザイン一筋はリスキー
結論を先に言いますと、会社側から管理職になるよう命令があれば素直に従うことをおすすめします。
デザイン制作だけこなしてキャリアを積み続けるのは長期的なキャリアを考えると非常にリスキーです。
年齢とともに仕事のステージは変化していくものですが、学校ではそれを教えてくれません。
管理職を経験した後に転職活動をすると、求人の幅が広がります。
歳を取っていくと、周りはみな部下のいる管理職になっていて、自分はデザインしかできないオジサンになっている。。。
こうなると、転職したいと思っても潰しが効きません。
歳を取って体力もなくなったデザイナーが家庭も顧みず夜しんどそうに残業するのかと思うと、どこの企業も採用したくありません。
企業が求める人材になるよう意識する
企業は、部下やバイトの管理や査定、プロジェクトの進行ができる人材を必要としています。
管理職は人間関係でガッツリ悩むこともありますし、会社と部下の板ばさみで悩むこともあります。
やっとデザインが面白くなってきたと思った時期にそんな事をやりたくない気持ちはよく分かります。
しかし、今の会社で管理職になることを固辞してそれが通っていたとしても、年齢を重ねてデザインしか出来ないお荷物社員になった時、リストラされる危険性があることは認識しておいた方が良いでしょう。
どうしてもデザインを諦められないのであれば、管理職をやりながら少しだけデザイン実務も担当するというやり方もあります。
フリーランスになることも考える
もしデザイン一筋で仕事を続けたいというこだわりが強いのなら、キャリアプランの最終ゴールとしてフリーランスになることを視野に入れた方が良いでしょう。
ただし、フリーランスも経理や営業を会社員時代以上に頑張らなければいけないため、厳密にはデザイン一筋というわけにはいきませんし、決して楽ではありません。
また、フリーランスになると一人で受けられる仕事に限界があるので外注を使うことがあります。
そんな時、ディレクターの経験があれば発注や内容指示、コミュニケーションなどをスムーズにこなす事ができます。
そういった意味でも管理職、ディレクター職を経験するのは大きな意味があります。
さいごに
どうしてもデザインだけやりたいという強いこだわりがない限りは、管理職に挑戦することをおすすめします。
一時的なものではなく、長期的に考えてみましょう。